10本目 『身代金』
誰と? 一人で
どこで? 家で
コレも午後ローの(略)
午後ローのラインナップだって金ロー並みに代わり映えしないと言えばそうだよな…。いや、そもそも今は週に五日もやってるんだからしょうがねえや…。見るのは二回目。
身代金の交渉のはずが、次第に昂っていく主人公と誘拐犯。収まりのつかない感情が爆発し、両者を危険な賭けに向かわせる…。そう、この感情の暴走。そして人質の価値。現実にはこうは行かないですけど、このあまりにも突拍子もない展開が最高です。自分で煽っておきながら、息子を殺されたと思って「なんてことだ!」と嘆いたり、もうあまりにも救いがない。
他人(と言い切れないくらい親密な関係だけど)の命を簡単に賭けてしまう、やっぱりそこがこの映画の恐ろしくも楽しいところだなあと思います。犯罪との戦いと言う形はしてますけど、正義が見当たらないと言うか。
こう言う感情が爆発する映画、内容の是非はともかくスカッとしてしまうから、また恐ろしい。本質なんだろうなあ。